2月15日(火)
「血が通った怪物」
今、プロ野球で戦力外通告を受けた選手たちの
人間模様を描いた番組を見ているのですが、
元オリックスの川口知哉投手。
「甲子園の怪物」ということで
大きく騒がれた選手で、
そのビッグマウスぶりも話題でした。
華々しい高校時代とは裏腹に、
7年間の通算成績は0勝9敗。
そしてとうとう今年、戦力外通告を受けてしまったそうです。
入団当時の川口投手は
怖いもの知らずの高校生。
表情も発言も、
自信に満ちあふれていたんですね。
久々に見た彼は、
「怖いものを知った顔」になっていました。
それはとても人間くさく、いい表情でした。
以前の、般若のような冷たい表情よりもずっと。
「弱い、もろい」というのは
血の通った人間である証です。
どんな強い人間も、刃物で切れば血が出て、痛いのです。
それを認識できていない段階では、
どんなにたくましくても
「強い」ではない。
そんなことを思いました。