9月15日(水)
「完全なもの・不完全なもの」
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だいぶ前の話ですが、とある個人サイトの中で、
「プリクラって、最近とてもきれいに写る。
けど、昔の方が味があった。」
というお話を見つけました。

それって、すごくよく分かる。
昔のプリクラって、
ギザギザしてて、顔がはっきり写っていない。
誰が誰だかよくわからない事もよくあった。
でも今となっては、昔の方がよかった気がする。

当時はみんな、「もっとキレイに写るようにならないかな」
と願っていた。
でも、キレイに写るようになった今、
なんだかつまらなく感じてしまう。

テレビゲームにしてもそうだね。
昔のマリオと今のマリオ、
昔のギザギザしてたマリオの方が
味があった気がするよね。

ノスタルジーによるものもあると思うんだけど、
こうした現象の裏には
「イメージによる補完」という作業が
大きく関係していると思います。

「イメージによる補完」。
少ない情報を、自分の頭の中で想像して、
完全な形にしていたんですね。

粗い解像度のプリクラは
ぼんやりとしか写っていない分、
想像力を働かせないと、きちんとした顔は見えない。
ドットで描かれたマリオ。
「きっとこんな風に動いて、
こんな感じで敵を踏んづけてるんだ。」
と思ってプレイしていました。

不完全な情報を、イメージで補う。
個人個人でその補い方は変わってくるわけだから、
人の数だけ情報の数があるわけです。
今は、「くっきり分かってしまう」というほぼ完全な情報。
解答がたったひとつのテスト問題を
解いているかのような感覚です。
だからつまらなく感じてしまうのでしょう。

人は常に「次の進化」を夢見て、努力してきた。
その結果、「完全な形」にたどり着いてしまった。
じゃあ、進化しきってしまった今、
どうしたらいいのでしょう?

それは・・・・分かりません(苦笑)
それが分かったらゲーム業界も苦労していません(笑)
(いや、決してそんなことを語れるほどの身分ではないですが^^)

ですが、ひとつ言えるのは、
「どんなに進化しても、
大事な部分を置き去りにしてはいけない」
ということです。

プリクラは、キレイに撮る以前に、「楽しく撮れること」が大切。
ゲームは、「面白いゲームであること」が大事。
キレイなグラフィックは二の次です。

この次にどんな進化が待っているのかは分かりませんが、
そこさえ見失わなければ、
きっといい方向に進んでいけると思います。


やっぱり人間って、不完全なものが好きなのかなー。
何もできないちっちゃい子供って、
見てるとすごくかわいいですもんね♪
(それはまた、別の次元の話かな???)



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