5月11日(水)
「相手の立場に立って。」
ここで詩をひとつ。
「闇」
小犬をいじめる少年を見て
ひどい子だと怒るだけなら
君の子供もそうなるだろう
分かるかいこの世に起こる
あらゆる残虐な行為も
あらゆる理不尽な出来事も
一度心に受け入れる情緒が必要なのさ
やみくもにモラルや正義を
ふりかざす人間は
いつの間にか小犬をイジメている
(野島伸司詩集V「ピンク色のヒヨコ」より)
ニュースを見て、みんなでよってたかって
加害者を責める姿勢に胸が痛みます。
例えば、鉄道事故の後の懇親会。
JR西日本の対応が問題になっていますが、
民主党の議員さんを交えての会だったとか。
「議員さんが来るから断るに断れない」
なんて状況が簡単に目に浮かぶのですがどうでしょう。
弱い立場にあるものは
「中止にしましょう」なんて言えないものなんです。
責めるときは、相手の立場になってよく考えてから。
頭に血がのぼると、なかなかできないんですけどね。
そのあたりをちゃんと考えていける人間になれたらいいな。