「相手も必死なんだから、
そうそう打てるもんじゃないよ。」
バッターがチャンスで凡退したことに対する質問を受けると、
落合監督はたいてい、そう言います。
そして僕はその言葉が大好きです。
今日の試合。
優勝がかかった試合。そして僕が観にいった試合。
先発は「マジック1だから山本昌」
というわけではありませんでした。
ローテーションどおり、小笠原。
僕としては正直ガッカリしましたが、
「特別なことをしようとするよりも、
いつもどおりのことをしっかりやる」
という信念がにじみでた投手起用でした。
5−3。ヤクルトの勝利。
結局、優勝シーンは見られませんでした。
でも。
神宮球場の熱い空気。
それに応えようと必死の選手。
異様な空気の中戦うヤクルトナイン。
どれひとつとっても、「シビれる」試合でした。
ライトを守っている英智(ひでのり)が、
ファウルフライを必死で追った。
2塁にいた立浪が、サードゴロの間に
スキをみて3塁を盗んだ。
ストッパーの五十嵐が、
球場の雰囲気に押されてワイルドピッチをした。
そういったひとつひとつのプレーが、
本当に良かった。
歓喜はぜひ、地元名古屋で。
いいぞ、がんばれ、ドラゴンズ。