みときちコラム第5回
「ミラクルな思い出〜マッキーと僕〜」(04.09.10)

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世の中、どうやら「奇跡」というものが存在するらしいです。
あれは、きっと1000回生まれ変わっても起こり得ない、
そんなできごとでした。

今から3年前です。
僕はまだ名古屋に住んでいて、就職活動の真っ只中。
ゲーム会社を志望していた僕は、
いろんな場所に試験を受けに行っていました。

2001年10月4日。
その日は、大阪の大手ゲーム会社の第一次選考会。
「大阪遊びに行きたい」という友達と一緒に、
大阪に行きました。

大きなB1のパネルと、自分の作品を綴じたファイルを持って
試験を受けに行きました。
他でさんざん不採用だった僕が、
その日は無事1次試験をクリア。
それだけで信じられませんでした。
「あー、夢みたい。」
それくらい嬉しかった。
まだ1次受かっただけなのにね。

試験の後、同行した友達と大阪を散策して遊びました。
どこらへんを歩いたかはあんまり覚えてないけど、
商店街をいっぱい歩いた覚えがすごくあります。
「バーチャファイター4」とか何回も対戦したなあ。

いろんな場所をほっつき歩いて満足し、
「さあ帰ろう」となりました。
「じゃあ、この時間の新幹線に乗ろう。」
ということで、ひかりの指定席を取りました。

しばらく待っていたら、一緒にいた友人が、
「この時間のひかりだと、名古屋で乗る鈍行の終電に間に合わないかも・・」
と言い出しました。
仕方ないので、急遽1本早いのぞみで帰ることに。
あー、時間がない。
早くチケット引き換えてもらって、この時間ののぞみに乗らないと。
2人で走りました。

なんとかホーム到着。
指定席の号車にはちょっと距離があるけど
そこまで行ってたら時間が危ないので、
「とりあえず乗って、中で移動しよう。」ということにしました。

大きな荷物をもって新幹線の車内を移動。
グリーン車の中をてくてく歩いていました。

と、そのとき。
先を歩いていた友達がふと立ち止まって言いました。
「マキハラノリユキ・・・」

「ん?」と思って前を見ました。

!!!!!!!!!!!
目の前にマッキーがいる!!

マッキーと男性2人が、
グリーン車で席を向かい合わせにしているところでした。

ふと目が合ったので、会釈して、「あ、ど、どうも。」とあいさつ。
友達「彼、槇原さんの大ファンなんです。」
僕「あ、どどど、どうもです。
いつもすごくよく聴いています!!」

友達「あ、そうだ、絵!絵!」
僕「そそそうだ、絵。絵だ」
(ここにマッキーの声が入っていないのは、僕が動揺しまくっていたためです。
きっと何かを話してくれていたと思います。)

持っていたファイルは、僕の作品集。
僕が制作した、
マッキーのアルバムをテーマにしたイラストやポスター。
マッキーをデッサンした絵までありました。

焦りながら「こ、、これとか!」とか言いながら
アルバム「Cicada」をデザインしたものを見せたり、
デッサンしたものを見せたりしました。
足がガクガクと震えていました。
人と話してて足が震えるというのは、人生で初めてでした。

マッキー「うわー、めっちゃうまいわー」
と、僕の作品たちに感心してくれました。
ファイルの中の作品、ほとんど見せちゃったような気がします。

僕「今度のSHIBUYA-AXのライブにも行くんですよ!」
マッキー「あ、ありがとうございます^^」
僕「もう、太陽とか最高でした!」
マッキー「めっちゃくわしいわー。いやあー、ありがとうございますー。」
僕「こ、今度出るアルバムも期待してます!
『Sweet Home Sweet』!」
・・・・・・・一瞬時間が止まる。そして顔を見合わすマッキーたち。
マッキー「『Home Sweet Home』だね(笑)」
僕「あ、そ、そうでしたか;;」
マッキー「でも、くわしいわぁー。」
言い訳ですが、
まだその時はファンクラブの会報とかにも
アルバムタイトルは載ってなかったんです。
インターネットで調べてようやくタイトルが発表になったくらいの時期です(笑)

「あんまり時間取らせても悪いなー。」
そろそろ立ち去ろうと思ったそのとき、マッキーは言いました。
「あ、なんか書くもんない?」
手首をクイクイっとする仕草。
なぜかちょうどカバンの中に油性ペンがあったので、
それを渡しました。
そしたらマッキーは、マッキーを描いたデッサンのところに、
サインをしてくれました。
僕「あ、ありがとうございます!」
深く深くお辞儀をして、
僕「これからも頑張ってください!応援してます!
『Are you OK?』(新曲)も期待しています!」
と言いました。
マッキー「ありがとう〜^^」
そう言いながら、握手をしました。

そしてその場を立ち去りました。
後ろから「あの子うまいわー」と、仲間と話すマッキーの声が聞こえてきたのを覚えています。

今考えても、信じられない思い出です。

めったに行かない大阪。
ホントなら乗らなかったのぞみ。
急いでたから、新幹線の車内を移動。
街で初めて会った歌手が、マッキー。
しかも、まず間違いなく普段は持ち歩かない
マッキーの絵が入ったファイル。

どれをとっても奇跡としかいいようのない、僕の素敵な思い出です。
こんなエピソード、マッキー覚えてるかなあ?
覚えてないだろうな(笑)。

その時の絵は、こちらです。
「うまくないじゃーん」とか、
「にてないじゃーん」という苦情は、ナシで(笑)
だって、その日受けたゲーム会社、2次試験で落ちたんだもん(笑)。

にしても、「Sweet Home Sweet」はないよなあ(笑)
思い出すだけで、未だに赤面します^^;

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